和風シンフォニックプログレバンド第2作。水鏡は、女性ヴォーカルをフューチャーして、日本的な情景が目に浮かぶような雰囲気を重視した、稀有なバンド。古代や神道方向を目指した70年代のバンドとは異なり、日本的なるものを感覚的に捉えている。既存のバンドでは新月の路線に近い。セカンドアルバムは、好評だったデビュー作をの路線をリファンさせた正常進化作。
*Member 双葉 Vocal / Flute 阿南順也 Synthesizer / Mellotron / Organ / Piano / Harpsichord / Koto / Japanese Percussion 柳川圭市 Electric Bass 朝倉靖雄 Electric Guitar / Acoustic Guitar / Lute / Mandolin 神山敬太 Drums
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1stの「水鏡」も素晴らしかったのですが、今回の2nd「夕掛け」 は、より幅がひろがって、抒情あふれる珠玉の1枚という印象を感じました。月のひかりの降り注ぐ夜の湖面が、ゆらゆらとゆらめく感じです。メロトロン・オルガンを中心として、めくるめく音のタペストリは、女性ヴォーカルやフルート、繊細なのに芯のあるギターワークと、ベース、ドラムによって、より鮮かで凛としたシンフォニーを織り込んでいきます。特に、流転 -雨-の素晴らしさは、絶品です。(Mさん 2008/02/15)
幼年期への郷愁へと誘う「夕掛け」から、慈愛に満ちた「流転ー雨ー」に至るまで、日本人の心の琴線に触れる珠玉の作品が並ぶ傑作です。前作以上に静と動のメリハリがつき、作品世界の奥行きが広がった観があります。シンフォ・ファン必聴の一枚と言っていいでしょう。(Tさん 2008/02/18)
私見ながら、1stの(さくらや雪虫)方が音の広がりというか、手数が多いような気がした。(音楽に関しては、ど素人なので見当違いかもしれないが。)でも2NDは要所要所を押さえて的確にポイントを上げている気がする。夕掛けや雨といったバラードの要素が強い曲が多いから、そのように聞こえるのかもしれない。1stのイメージを持ったまま、2NDを聴いた人は若干戸惑うのかな?と余計な事を思った。それでも十分に和風でありプログレッシブな曲調には変わりなく、水鏡というバンドの幅の広さや技術の高さは証明できたと思う。(2008/02/27)
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