このCDはコンピュータによる三つの楽曲と五つの生録音によるサウンド・エフェクトから成り立っています。
一曲目のミラーは 水面に映る妖精をイメージしており、1995年慶応大学での舞踏家、大野一雄氏のダンスのために書かれたものです。彼は何枚かのアクリル・ミラーを床に置き、手拭とショーツ一枚で踊りました 。
二曲目のタイトル曲ハイド・アウェイは、40小節を一つの単位とした、ミニマル・ミュージックで、現代音楽とポップス両方の側面を持ち合わせています。繰り返し演奏されるメロディーによりなだらかな高揚感をもたらします。 ドライブの時やコンピュータ作業時などある一定のテンションを長く保つ時に適しています。
三曲目のリゾートは、ムードのある都会的な曲です。1985年、渋谷丸井のオープニングのために書かれたもので、店頭の大型スクリーンにグレート・バリア・リーフの空撮と共に使用されました。
全体に流れる印象は、新時代のイージー・リスニング、環境音楽、BGMの領域であると言えます。
鈴木浩の自主制作CDはミニマル・ポップ。例えばドライブ、例えばコンピューター、ある一定のテンションを保ちたい時などに最適。曲間に各国で採取した生録を挿入。
水面に映る妖精の輪舞 どこまでも続く緩やかな上昇 額から吹き出す都会の情景 あなたの深層に語りかけるミニマリズムに酔ってみませんか
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