〜 異彩を放つ新しいハープの世界 〜 非常に優雅ではあるが、アンサンブルの前面に出て主張する事が(繊細で大人しい音色のために)なかなか難しいHarp。 完全にクラシック界を活躍の場とするこの楽器を駆使して、完全無欠なポップスアルバムを作ろうという、少々無謀とも思える今回のCDコンセプト。 だがこれは、《ニュージャンルのハーピスト》Ulalaにとって、難なくクリアの出来る、いわゆる〈可能な指令 = Mission:Possible〉であった。 彼女の類稀なるリズムのノリの良さと、卓越したテクニックとセンス、従来のアコースティックのハープと共に、縦横無尽にフレーズを紡ぎ出すエレクトリックハープの様々な音色。 これら全てが洒落た選曲と相まって、今まで誰も耳にした事のないUlala Worldを形成し、聴く者を次々と魅了していく。 これから大きな飛躍の期待が持てる、Impossibleな事など何ら見当たらないアーティストである。
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